1位 恵比寿

都市開発と都心回帰により人気急上昇中

日本国内の大手不動産会社7社が毎年行っているのが「住みたい街アンケート」です。
他にも独自の調査により人気のある街を発表している会社もあり、その年ごとの人気都市を見ていくことで今時の住宅事情が透けて見えてきます。

都内を中心とした関東圏での「住みたい街ランキング」においてはここ十数年の間ずっと中央線沿線の駅周辺が非常に強く、特に中野から郊外に向かう高円寺や阿佐ヶ谷、吉祥寺といった場所が上位にランクインしてきました。

しかしここ数年そうした郊外の住宅街の人気はやや衰える気配を見せており、変わって人気が急上昇しているのが都心部です。
中でも急激に人気が高まっているのが「恵比寿」で、もともと通勤に便利ということで若い男性から高い支持を得ていたところ、若い女性にもその支持が広がり今最も「住みたい街」として有名になりました。
特に30代くらいの会社員で高所得者とされる人からの人気が高く、間近に有名商業施設を置く場所への移住が進められています。

一方で恵比寿商店街のような昔ながらの町並みが残っているというところも魅力の一つで、駅周辺から少し奥まったところにある比較的安めのアパートに入るという人も多く見られます。

家賃は決して安くないが通勤通学の便利さが魅力

恵比寿は山手線では渋谷駅のすぐ隣にあり、駅前に大型商業施設が数多く並んでいるのが特徴的な都市です。
駅前を中心に都市開発が進められていることから、交通の利便性を優先して数多くある駅前のタワーマンションに入居することを希望するという人が多いようです。

恵比寿という街はもともとは「ヱビスビール」で有名な工場の街で、今もJR恵比寿駅東側の低地には町工場やその跡が残されています。

一方で駅西側となる渋谷川を渡った明治通りの向こうには広尾という都内有数の超高級住宅地が存在しています。
渋谷~恵比寿は非常に坂の多い土地ですが、基本的に高台に向かうほど高級住宅地になるという法則があります。

賑やかな駅前と比べて広尾や代官山、中目黒といったところは瀟洒な高級住宅がズラリと並び、まさに完成な住宅地という雰囲気になります。

かつてはこの恵比寿周辺の工場地帯と高級住宅地は全く雰囲気の異なるものでしたが、駅前から郊外に向かう都市開発が進んだことにより、家賃の差額はそれほど大きくないケースも見られるようになってきました。

決して家賃相場は都内各所と比べて安いというわけではないのですが、「恵比寿住み」という大きなブランド力を求めて住居を探すという需要は非常に高いです。

一時期は恵比寿周辺のビジネスビルに外資系金融機関が沢山入っていたのですが、リーマンショック後に大量に退去しそのために家賃相場がガクッと下がったということも入居者を増やす要因の一つです。